WORKS
m.rippleの商品は全て村上裕宣本人の手作業にて製作されています。
革包丁による裁断、足踏みミシンによる縫製、手作業による仕立てなど職人的な製作と、
自由な発想によるデザイナーとしてのクリエイションの世界観をお楽しみ下さい。
神は細部に宿ると自身考えており、
ステッチの一目一目、張り合わせる時の力の入れ具合、断面の角度等々、
細部一つ一つの集積が目に見えない、
でも感じる事の出来る空気感を産み出しているアイテムを製作する為に全ての事を実行しています。
道具としてではなく、持つ事自体が目的に成りうる様なアイテムとして。
自分自身を、気持ちを高めるアイテムであったり、
自身を反映させたアイテムとして共に人生を歩んでいけるパートナーとして
迎え入れていただければ幸いに存じます。
と、そんな事を日々想いながら活動しております。
CONCEPT
m.rippleは5年・10年と、使う程に美しく、また力強く育っていく
バッグや財布・小物を展開しているレザーブランドとして活動しています。
育てる為に【デザイン・設計】【仕立て】【革】の3つの要素が必要であり、
それぞれがm.rippleの取り組みの根本となっています。
■デザイン・設計
芸術品ではなく実用品を製作していますので、中にモノを入れた時に、
そしてそれを使用している時に美しくある為の設計をしています。
財布なら、カード・コイン・お札をしかるべき所に、しかるべき量を入れた時にこそ美しくあるべき。
バッグなら、荷物をいれてユーザーが持った時に美しくあるべきと。
その為には、それぞれ革の特性を理解した上で、
時間の経過と共に美しいシルエットを生み出すラインを持ったパターンをひくこと。
デザインしているのは形そのものではなく、育っていく時間であり、そこで生じる心模様をデザインしています。
空気感をその商品は持っているか?
佇まいを感じる事の出来る、日本的感覚、美意識をデザインとして商品に落とし込んでいます。
■仕立て
「神は細部に宿る」と考え、無意識に感じる美しさを表現しています。
縫い合わせる為だけの縫製ではなくステッチの、
その一目一目がデザインである様な美しい仕立てである事に重きをおいています。
革の断面の角度、組み立てていく時の力の入れ具合、寄せ具合。
これらすべて手作業で指先の感覚を感じて革と向き合う必要があります。
細かな一つ一つの作業こそが、後の美しさをつくっています。
また、5年・10年の使用に耐えうる仕立てが必要になってきます。
修理をあらかじめ想定した構造である事も必要でしょう。時間の経過と共に、さける事の出来ないダメージに対する修理にも、既に対応して製作しております。
■革
経年変化を存分に楽しめる素材を選別し、
それを適材適所に最適な状態で使用する事で革の醍醐味を楽しむ事ができます。
m.rippleでは理想の素材を追い求め、
東京都墨田区のタンナー様のご協力によりオリジナルの革を開発もしています。
この素材により、日本の原皮を使用し、日本のタンナーで鞣された革を使い、
日本の職人が日本で製作する純国産、MADE IN TOKYOの商品を展開する事ができます。
m.rippleの設計では形を決めてしまう構造ではなく、
革が持つ「張り」「しなやかさ」を革自体の重さや荷物の重さを利用する事で、
自然に発生するフォルムを美しく引き出す為のラインをパターンに落とし込み、
革に重力がはたらく事で完成する、自然現象を利用したシルエットをデザインしています。
いい素材を選別し、何かを加えていくのではなく持ち味を引き出す事で 革の持つ魅力とデザインと、細やかな仕立てで素敵な時間を提供する事が出来ると考えます。